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カメラ本体

フィルムカメラ買取おすすめ業者11選!相場はメーカーと系統で決まる

フィルムカメラ買取おすすめ業者11選!相場はメーカーと系統で決まる

目次

押し入れから出てきたフィルムカメラを前にして、まず気になるのは「これ、値が付くのか」というところだと思います。

結論から書くと、フィルムカメラの相場はメーカー名より先に「どの系統の機械か」で決まります。同じニコンでも、一眼レフとレンジファインダーではまったく別の評価になります。

この記事では系統別の目安を示したうえで、買取業者11社を目的別に3つに分けて並べました。査定で見られるところと、出す前にやることも載せています。

専門店と総合買取店のどちらに出すべきかを先に知りたい方は、フィルムカメラ買取おすすめ専門店12選のほうを読んでください。

フィルムカメラの買取相場|メーカーと系統で決まる

フィルムカメラの買取相場を系統別に比べた図。レンジファインダー・高級コンパクト・一眼レフ・普及コンパクトの残存数と需要
メーカーより先に、どの系統の機械かを見ます。

フィルムカメラの査定額は、機種の残存数と、それを探している人の数で決まります。発売時の価格はほとんど関係がありません。

まず自分の一台がどの系統かを確かめてください。系統が分かれば、期待していい水準もおおよそ見えてきます。

一眼レフ(ニコンF・キヤノンAE-1)の相場

フィルムの一眼レフは、当時いちばん多く売れた区分です。そのぶん中古市場に残っている数も多くなっています。

普及機のニコンFM10やキヤノンEOS Kissなどは、数百円から数千円に収まることが多い区分です。動けば引き取ってもらえる、という位置づけになります。

一方で、ニコンF2やF3、キヤノンF-1のような上位機は別枠です。機械式の構造が評価されていて、状態が良ければ数万円台に届くことがあります。

レンズが付いたままなら、外さずにそのまま出してください。ボディより単焦点レンズのほうに値が付くことは珍しくありません。

レンジファインダー(ライカ・キヤノンL)の相場

距離計で合わせるタイプは、この4つの系統でいちばん高くなりやすい区分です。作っていた数が少なく、いまも探している人が世界中にいます。

ライカのM型は、状態が良ければ十万円単位で動きます。スクリューマウントのバルナック型も、収集の対象として安定した評価があります。

ライカ以外でも値は付きます。キヤノンのL型やニコンSは、国産の高級機として海外からの引き合いがある区分です。

詳しく見たい方はレンジファインダーカメラ買取おすすめ業者8選にまとめています。

高級コンパクト(GR1・T3・CONTAX)の相場

単焦点レンズを積んだ小さなフィルムカメラは、ここ数年でもっとも動きが大きい区分です。

リコーのGR1シリーズ、コンタックスのT2・T3、ニコンの28Tiなどが当てはまります。生産はとうに終わっていて、新しく供給されることはありません。

「小さいから安い」と決めつけて処分してしまうのが、いちばんもったいないパターンです。同じ大きさでも中身と評価はまったく違います。

本体の前面か底面に型番が刻まれています。分からなければ、写真を撮って無料の査定に出すのがいちばん早い方法です。

二眼レフ・中判の相場

レンズが上下に2つ並んだ二眼レフと、ブローニーフィルムを使う中判カメラは、使う人が限られるぶん相場が読みにくい区分です。

ローライフレックスやハッセルブラッドは別格で、状態が良ければ十万円を超えることがあります。いっぽう国産の普及機は数千円に収まることが多くなります。

この2つは見るところが独特なので、それぞれ二眼レフ買取おすすめ業者9選と中判カメラ買取おすすめ業者8選にまとめました。

どちらもブローニーフィルムを使う機械です。フィルムそのものがいまも売られているため、実際に撮る人がいます。

本体が重いので、宅配で送るときは緩衝材を厚めに入れてください。

値が付きにくいフィルムカメラの見分け方

次のいずれかに当てはまると、値が付きにくくなります。

  • レンズ内に広範囲のカビがあり、向こう側が白く見える
  • シャッターが低速で粘り、幕が戻りきらない
  • 電池を入れても露出計が動かず、電子制御の機種で操作もできない
  • ネジの頭がなめていて、分解した跡がある
  • 当時どこにでもあった自動巻きの普及コンパクト

ただし「値が付かない」と「引き取ってもらえない」は別の話です。まとめて出せば全体として引き取ってくれる業者はあります。

メーカー別に見た買取の傾向

系統が分かったら、次はメーカーごとの傾向です。同じ系統でも、メーカーによって残っている数と探している人の数が違います。

Nikon(ニコン)

フィルム機では、機械式のFシリーズが中心になります。F2とF3は部品の供給が終わったあとも修理を受ける業者がいて、その分だけ需要が残っています。

レンズはFマウントが長く続いたため、いまのデジタル一眼にも付けられるものがあります。オールドレンズとして探している人がいる区分です。

いっぽうで、後期の自動化されたコンパクト機は数が多く、相場は低い水準にとどまります。

機種名は上部のペンタ部か、前面の銘板に刻まれています。FとF2は見た目が似ているので、そこで確かめてください。

ニコンは修理の受付を長く続けてきたメーカーなので、整備された個体が市場に残っています。

Canon(キヤノン)

AE-1やA-1は当時よく売れた機種で、いまも入門用として探す人がいます。ただし残っている数も多いので、相場は高くなりにくい区分です。

評価が高いのはF-1系と、レンジファインダーのL型です。とくにL型は海外からの引き合いがあります。

PAAにも「キャノンのフィルムカメラの買取相場はいくらですか?」という質問が出ています。機種の差が大きいので、シリーズ名まで確認してください。

機種名は上部か前面に刻まれています。AE-1とAE-1プログラムは別の機種なので、末尾まで読んでください。

キヤノンはFDマウントからEFマウントへ切り替えた歴史があり、レンズの行き先がそこで分かれます。

Leica(ライカ)

この分野で相場がいちばん安定しているメーカーです。M型・スクリューマウントとも、世界中に買い手がいます。

ボディだけでなくレンズも単独で高い評価になります。ズミクロンやエルマーなどの銘が刻まれていれば、必ず一緒に出してください。

偽物や後年の組み替え品も市場にあるため、専門の査定員がいる業者を選ぶほうが結果が安定します。

本体の底か上部に製造番号があり、そこから製造年が分かります。査定の前に控えておいてください。

ケースや元箱、保証書が残っていれば、揃った一式として評価が上がります。

状態が悪くても値が付く数少ないブランドなので、動かなくても処分しないでください。

Minolta(ミノルタ)

関連検索に「ミノルタ フィルムカメラ買取価格」が出るほど、名前で探されているメーカーです。

SR-T101やXDといった機械式の機種は、作りの良さで評価されています。二眼レフのオートコードも探している人がいる区分です。

ロッコールレンズは写りに特徴があるため、ボディが動かなくてもレンズだけで値が付くことがあります。

ミノルタはのちにソニーへ事業が渡ったため、フィルム機の修理を受ける窓口がほとんど残っていません。

そのぶん動く個体の価値が上がっています。動くうちに判断したほうが有利な区分です。

機種名は上部のペンタ部に刻まれています。

PENTAX(ペンタックス)

SPやMXなど、小型で軽い機械式の機種が中心です。入門機として選ばれることが多く、安定した需要があります。

中判の645と67は別枠で、いまも撮影に使う人がいるため高めの評価になります。

M42マウントの機種は、アダプターでいまのカメラに付けられるぶん、レンズ側の需要が残っています。

SPは電池式の露出計を積んでいますが、当時の水銀電池がもう手に入りません。

そのため露出計が動かない個体が多く出回っていますが、撮影そのものはできます。

M42マウントのレンズは、いまのミラーレスでも使えるため単体で探している人がいます。

機種名は上部のペンタ部に刻まれています。

OLYMPUS(オリンパス)

OM-1とOM-2は、一眼レフとしては例外的に小さい機種です。その設計が評価されていて、いまも探している人がいます。

ハーフサイズのPENシリーズは、フィルム代が半分で済むという理由で再び使われ始めています。

XAシリーズのようなコンパクト機も、写りで選ばれる区分に入ります。

OM-1は電池なしでもシャッターが切れる機械式で、OM-2は電子制御です。同じ形でも扱いが変わります。

PENシリーズはハーフサイズなので、1本のフィルムで倍の枚数が撮れます。そこが選ばれている理由です。

XAシリーズはカプセル型の独特な形で、コレクションの対象にもなっています。

機種名は前面かレンズの周りに刻まれています。

CONTAX・京セラ

T2とT3は、この10年で相場がもっとも上がった機種のひとつです。生産が終わって供給が止まったまま、探す人だけが増えました。

RTSなどの一眼レフも、ツァイスレンズと合わせて評価されます。レンズが付いていれば外さずに出してください。

京セラは撮影機材の事業から撤退しているため、修理に出せる場所が限られます。動くうちに判断したほうが有利な区分です。

T2とT3はチタン外装で、色のバリエーションがあります。色によって扱いが変わることもあります。

レンズ前面のカールツァイスの刻印が読めるかどうかも見られます。

フィルムカメラ買取11社の比較一覧表

下の表は、各社の公式サイトに書いてある内容だけをまとめたものです。書いていない項目は「記載なし」と出しています。

業者買取方法送料・査定料フィルムカメラの記載古い機種・不動品
カメラ高く売れるドットコム店頭・宅配・出張完全無料と記載あり動作不良や傷があるカメラも買取対象と記載
カメラの買取屋さん店頭・宅配・出張査定料・送料・出張料が無料あり(二眼・中判・大判も)壊れていても買取OKと記載
YTHカメラ宅配のみ査定料・送料・キット・返送料すべて無料あり(中判・大判も)壊れていてもOK・古くてもOKと記載
カメラのナニワ(レモン社)店頭・宅配・出張記載を要確認あり(中判・大判も)故障品の記載あり
福ちゃん店頭・宅配・出張査定料・出張料・送料・キャンセル料なしあり(二眼・中判・レンジファインダーも)ジャンク・故障の記載あり
カメラ買取アローズ宅配のみ無料。ただし返送料は自己負担あり(中判・大判・レンジファインダーも)ジャンクの記載あり
三宝カメラ記載を要確認記載を要確認あり動作不良・故障の記載あり
ウリエル店頭・宅配・出張記載を要確認あり(中判・レンジファインダーも)記載なし
おいくら一括査定(加盟店が買う)利用はすべて無料加盟店による加盟店による
カメラのキタムラ店頭・宅配・出張査定料・キャンセル料・返送料すべて無料あり電源が入らないカメラの記載あり
アールイーカメラ店頭・宅配記載を要確認あり(二眼・中判・大判も)動作不良品は買取不可と明記

🔴 アールイーカメラは「動作不良品は買取不可」と公式に明記しています。専門店だから何でも見てくれる、とは限りません。

高く売りたい人におすすめのフィルムカメラ買取業者4選

カメラを専門に扱っていて、フィルム機の査定ができる人がいる業者を集めました。

カメラ高く売れるドットコム

カメラ高く売れるドットコムの公式サイト
出典:カメラ高く売れるドットコム公式サイト(2026年9月時点)

株式会社マーケットエンタープライズが運営する、カメラ専門の買取サービスです。店頭・宅配・出張の3つから選べます。

公式サイトには手数料が完全無料と書かれています。査定料も送料も出張料も、キャンセル時の返送料もかかりません。

買取実績のページに機種名と買取日が載っているため、自分の機種に近いものを探せます。事前に水準を確かめてから出せるのは大きい点です。

フィルムカメラも買取品目に明記されています。動作不良や傷がある機種も対象と書かれているので、状態に不安がある場合の候補にもなります。

カメラの買取屋さん

カメラの買取屋さんの公式サイト
出典:カメラの買取屋さん公式サイト(2026年9月時点)

カメラとレンズに絞って買取をしている専門店です。フィルムカメラのほか、二眼レフ・中判・大判まで品目に入っています。

査定料・送料・出張料が無料と公式に記載されています。宅配のときの梱包キットも用意されています。

古い機械式の機種まで品目に並んでいる点が、総合リユース店との違いです。名前を言って通じるかどうかは、査定額に直結します。

壊れていても買取できると書かれているので、動かない一台を持っている場合も相談先になります。

YTHカメラ

YTHカメラの公式サイト
出典:YTHカメラ公式サイト(2026年9月時点)

宅配買取に絞っているカメラ専門店です。埼玉県川口市に本社があります。

査定料・送料・梱包キット・返送料のすべてが無料と公式に書かれています。値段に納得できなければ、負担なく返してもらえます。

フィルムカメラのほか中判・大判も品目に入っています。壊れていてもOK、古くてもOKという記載があります。

店舗に持ち込む必要がないぶん、近くにカメラ店がない地域の方に向いています。

フィルムカメラのほか中判・大判も品目に入っています。壊れていてもOK、古くてもOKという記載があります。

カメラのナニワ(レモン社)

カメラのナニワ(レモン社)の公式サイト
出典:カメラのナニワ(レモン社)公式サイト(2026年9月時点)

大阪に本店を置く老舗のカメラ店です。東京では「レモン社」の名前で店舗を出しています。

公式サイトのフィルムカメラのページには、中判・大判まで含めた買取品目が並んでいます。故障品についての記載もあります。

店頭で査定員と直接話せるのが、宅配専門との大きな違いです。なぜこの金額なのかを、その場で聞けます。

中古販売も手がけているため、売ったあとにどう扱われるかが見えやすい業者でもあります。

クラシックカメラの取扱いが長く、古い機種を見てきた店でもあります。

古い機種・動かない機種も見てほしい人におすすめのフィルムカメラ買取業者4選

シャッターが粘る、露出計が動かない、カビが出ている。そうした一台を受けると公式に書いている業者を集めました。

福ちゃん

福ちゃんの公式サイト
出典:福ちゃん公式サイト(2026年9月時点)

出張買取に強い総合買取店です。カメラの買取品目に、二眼レフ・中判・レンジファインダーまで個別に挙げられています。

査定料・出張料・送料・キャンセル料がかからないと公式に記載されています。ジャンクや故障についての記載もあります。

家に来てもらってその場で見てもらえるので、持ち出すのが難しい量のときに向いています。

ただし公式には「程度によっては買取できない場合もある」とも書かれています。事前に写真を送って相談するほうが確実です。

カメラ買取アローズ

カメラ買取アローズの公式サイト
出典:カメラ買取アローズ公式サイト(2026年9月時点)

宅配買取に特化した業者です。買取品目が細かく、中判・大判・レンジファインダーまで個別に挙げられています。

ジャンク品の記載があり、8ミリカメラまで対象に入っています。この10社のなかでも、受け入れる範囲がとくに広い業者です。

🔴 ただし公式サイトに、値段に納得できなかったときの返送料は自己負担と書かれています。ほかの多くが無料としているので、ここは事前に確認してください。

まとめて送るなら気になりませんが、1台だけ試しに送るときは差が出ます。

三宝カメラ

三宝カメラの公式サイト
出典:三宝カメラ公式サイト(2026年9月時点)

東京・田無にある中古カメラ専門店です。中古の販売と買取を長く手がけています。

公式サイトにはフィルムカメラの記載に加えて、動作不良・故障についての記載があります。

売る側と買う側の両方を見ている店なので、いま何が動いているかの感覚が価格に出やすいのが特徴です。

手数料の条件は公式に明記されていないため、事前に問い合わせて確かめてください。

フィルムカメラの中古販売に力を入れている店なので、売ったあとの行き先が見えやすい業者でもあります。

店頭に持ち込めば、その場で査定員と話せます。

ウリエル

ウリエルの公式サイト
出典:ウリエル公式サイト(2026年9月時点)

カメラの買取ページを別に持っている買取店です。フィルムカメラのほか、中判とレンジファインダーも品目に入っています。

店頭・宅配・出張の3つから選べます。処分に困っているものを扱うという打ち出し方をしている業者です。

「売れるかどうか分からない一台」を、まとめて相談したいときの候補になります。

不動品についての記載は公式に見当たらないため、状態を伝えたうえで判断を仰いでください。

出張に対応しているので、台数が多いときは家まで来てもらう選択もあります。

まとめて手放したい人におすすめのフィルムカメラ買取業者3選

何台も出てきた、レンズも一緒に片付けたい。そうした場合に向く業者です。

おいくら

おいくらの公式サイト
出典:おいくら公式サイト(2026年9月時点)

一括査定のサービスです。自分で1社ずつ連絡する代わりに、加盟店から結果が返ってきます。

運営は株式会社マーケットエンタープライズで、カメラ高く売れるドットコムと同じ会社です。利用はすべて無料と書かれています。

実際に買うのは加盟店なので、手数料や不動品の扱いは店ごとに変わります。ここは申し込んだあとに個別で確かめる必要があります。

まず相場の幅を知りたい、という段階で使いやすいサービスです。

近くの店舗から返事が来れば、そのまま持ち込むこともできます。

カメラのキタムラ

カメラのキタムラの公式サイト
出典:カメラのキタムラ公式サイト(2026年9月時点)

全国に約600店舗を持つカメラ専門店です。店頭・宅配・出張のすべてに対応しています。

査定料・キャンセル料・返送料がすべて無料と公式に書かれています。電源が入らないカメラについての記載もあります。

近くに店舗がある可能性がいちばん高い業者です。持ち込んでその場で現金化できます。

ネット中古の買取価格ページで、機種ごとの目安を事前に調べられます。

ただしフィルムカメラのような古い機械式は、店舗によって見られる人がいるかどうかが変わります。

事前に電話で、機種名を伝えて確かめてから持ち込むほうが確実です。

アールイーカメラ

アールイーカメラの公式サイト
出典:アールイーカメラ公式サイト(2026年9月時点)

カメラとレンズの買取を専門にしている業者です。フィルムカメラのほか二眼・中判・大判まで品目に並んでいます。

🔴 ただし公式サイトに「動作不良品は買取不可」と明記されています。動かない機種を持っている場合は、ここではなく前の4社を当たってください。

逆にいえば、動く機種であれば専門的に見てもらえるということです。

新品と中古の両方を扱っているため、いまの相場に近い判断が出やすい業者でもあります。

店頭と宅配の両方に対応しています。

フィルムカメラの査定で見られるところ

フィルムカメラの査定で見られるところ。レンズのカビ・シャッターの粘り・モルトの劣化・露出計・付属品の5項目
デジタルカメラとは見る場所が違います。

フィルムカメラは、デジタルカメラとは見る場所が違います。出す前に自分で確かめておくと、結果の予想が付きます。

レンズのカビ・クモリ

いちばん大きく効く項目です。レンズを明るいほうへ向けて、前から覗いてみてください。

白い糸のようなものが見えたらカビです。全体が白くぼやけて見えるならクモリで、どちらも減額の対象になります。

ただしカビは清掃で取れることがあるため、見つけても処分しないでください。専門店なら、取れる範囲かどうかを判断できます。

自分で拭こうとしてコーティングを傷つけると、そちらのほうが大きく下がります。触らずに出すのが正解です。

シャッターの粘り

低速側の秒数に合わせてシャッターを切ってみてください。幕が途中で止まったり、戻りきらずにゆっくり閉じたりすると粘りです。

油が回って動きが鈍くなった状態で、古い機械式の機種によく出ます。

修理で直る症状なので、動かないと決めつけずに査定へ出してください。ただし修理代のぶんは査定額から引かれます。

症状を自分の言葉で伝えられると、査定が早く進みます。「1秒で幕が止まる」といった伝え方で十分です。

レンズシャッター機はレンズの根元から、フォーカルプレーン機は本体から音がします。

モルト(遮光スポンジ)の劣化

裏ぶたの溝に貼ってある黒いスポンジが、経年で溶けてベタつくことがあります。

これが崩れていると光が漏れて、撮った写真に筋が出ます。フィルムカメラ特有の劣化です。

交換できる部品なので、減額は限定的にとどまることが多い項目です。ベタついていても、そのまま出して問題ありません。

無理に剥がすと溝を傷つけるので、触らないでください。

裏ぶたを開けたときに、黒いカスが指に付くようなら劣化しています。

撮影に影響は出ますが、査定でそこだけを理由に大きく引かれることはありません。

同じ症状はレンズのマウント部にも出ることがあります。

露出計が動くか

電池を入れて、針やランプが反応するかを見てください。反応しなければ露出計が死んでいます。

当時の水銀電池がもう手に入らないため、電圧が合わずに動かないだけの場合もあります。

機械式の機種なら、露出計が動かなくても撮影はできます。そのぶん減額は大きくありません。

いっぽう電子制御の機種は、電気が通らないと何もできないので評価が下がります。

いまは代替の電池やアダプターが売られているので、それで復活する個体もあります。

ただし査定のために買い足す必要はありません。動かないことを伝えれば足ります。

電池を入れたまま長く置くと液漏れするので、確かめたら抜いておいてください。

ケース・元箱・取扱説明書

当時の付属品が残っていると、揃った一式として評価されます。

革ケース、ストラップ、レンズキャップ、説明書、保証書。このあたりが箱に入ったまま残っていることがあります。

とくに収集の対象になる機種では、箱の有無で結果が変わります。押し入れの奥まで探してみてください。

フィルムが残っている場合は、撮影済みかどうかを確かめてから出してください。

ケースの内側にカビが生えていると、本体にも移っていることがあります。

それでも捨てずに一緒に出してください。一式として揃っているほうが評価されます。

フィルムカメラ買取で査定額が減額される基準

減額される理由は、だいたい次の5つに集約されます。どれも事前に確かめられます。

  • レンズ内のカビ・クモリが広範囲に及んでいる
  • シャッターが切れない、または低速で幕が戻らない
  • 電子制御の機種で、電池を入れても通電しない
  • 分解した跡がある(ネジの頭がなめている・ビス穴が広がっている)
  • レンズ・ケース・裏ぶたなど、本来あるはずの部品が欠けている

このうちいちばん取り返しがつかないのが「分解した跡」です。直そうとして開けた時点で、元の評価には戻りません。

動かないカメラを見つけても、自分で開けないでください。そのまま出したほうが高くなります。

フィルムカメラを売る前にやること

フィルムを抜く

中にフィルムが入ったまま送ってしまうと、撮影済みの内容が戻ってこないことがあります。

巻き上げレバーの近くに残量の窓があります。分からなければ、裏ぶたは開けずに査定員へ伝えてください。

裏ぶたを開けると、撮影済みのフィルムはその時点で感光します。中身が大事なら、先に現像へ出してください。

巻き戻しクランクが軽く回るなら、中は空である可能性が高くなります。

分からない場合は、そのまま伝えれば業者側で確かめてくれます。

未使用のフィルムが別にあるなら、それも一緒に出せることがあります。

電池を抜く

入れっぱなしの電池は液漏れします。漏れた液は電池室を腐食させて、通電しなくなる原因になります。

売ると決めた時点で抜いておいてください。すでに漏れている場合も、そのまま伝えれば大丈夫です。

無理に削り取ろうとすると接点まで傷めます。触らないほうが結果は良くなります。

古い機種の電池室は、ふたがコインで回す形になっていることがあります。

固くて回らない場合は、無理をせずそのまま出してください。

電池が使えなくても本体の評価は残ります。

拭きすぎない

外装のホコリを乾いた布で払う程度にとどめてください。

クリーナーや溶剤を使うと、塗装や刻印が落ちます。当時の刻印が消えると、それだけで評価が下がる機種があります。

レンズの表面も同じです。ブロアーで埃を飛ばすところまでにしてください。

ファインダーの窓も、外側を乾拭きする程度にとどめてください。

内部の清掃は分解が必要なので、業者に任せるのがいちばん安全です。

カビが出ている場合も、そのまま送って構いません。

フィルムカメラ買取でよくある質問

フィルムカメラはいくらで売れますか?

系統によって大きく変わります。普及コンパクトなら数百円から、ライカのM型なら十万円単位まで幅があります。

まず自分の機種がどの系統かを確かめるのが、いちばん早い近道です。前半の相場の項をもう一度見てください。

フィルムカメラが高騰している理由は何ですか?

撮る人が増えたのに、供給が増えないからです。フィルムカメラはもうほとんど作られていません。

探す人が増えて在庫が減れば、中古の価格は上がります。とくに高級コンパクトとレンジファインダーで動きが大きく出ています。

キヤノンのフィルムカメラの買取相場はいくらですか?

シリーズによって差が大きいメーカーです。AE-1やA-1は数千円に収まることが多く、F-1系やL型は数万円台に届くことがあります。

本体の前面に書かれている機種名まで確認したうえで、査定に出してください。

古いフィルムカメラの処分方法は?

処分の前に、必ず一度査定へ出してください。値が付かないと思っていた機種に値が付くことは珍しくありません。

値が付かなかった場合でも、まとめて引き取ってくれる業者があります。捨てるのはいちばん最後です。

動かないフィルムカメラでも売れますか?

売れることがあります。部品を取るための材料として買う業者があるためです。

ただしアールイーカメラのように「動作不良品は買取不可」と明記している店もあります。ジャンク対応と書いている業者を選んでください。

レンズだけでも売れますか?

売れます。ボディより高くなることもあります。

レンズは電子部品が少なく壊れにくいため、古くても評価が残ります。使っていない交換レンズがあれば一緒に出してください。

まとめ

フィルムカメラの相場は、メーカー名より先に系統で決まります。レンジファインダーと高級コンパクトがいちばん高くなりやすい区分です。

出す先は、状態によって分けてください。動く機種ならカメラ専門店、動かない機種ならジャンク対応を明記している業者です。

どの場合でも、自分で開けないこと・拭きすぎないことだけは守ってください。取り返しがつかなくなります。

専門店と総合買取店の違いをもう少し詳しく知りたい方は、フィルムカメラ買取おすすめ専門店12選もあわせて読んでください。