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四大コンテスト
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第69回 中日写真展 各部門の入賞・入選者

第1部「組み写真」

◇1位(文部科学大臣賞、愛知県知事賞)=「御園花祭」大矢章司(桑名市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「里の盆」寺田昇(愛知県阿久比町)
◇3位(中日写真協会賞)=「民芸凧作り」佐藤秀樹(ひたちなか市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「飛行訓練」馬渕公明(岐阜県安八町)
◇入選 星子秀一郎(半田市)市原淳宏(春日井市)長谷川輝義(名古屋市)入倉喜巳男(西尾市)三浦●美(豊田市)伊藤忠興(名古屋市)山田忠男(春日井市)助川正義(安城市)矢野勝達(津島市)浅井道郎(知多市)
※●は火へんに召

第2部「自由写真」

◇1位(文部科学大臣賞)=「新緑の下で」渡壁孝雪(岡崎市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「ジャンプパフォーマンス」斉藤利夫(土岐市)
◇3位(中日写真協会賞)=「モザイク模様」長谷川好子(岡崎市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「ボク歯医者さん」池田宏(岡崎市)
◇入選 石黒妙子(羽島市)三ッ井道代(静岡県掛川市)高安正和(新城市)大藪良一、加藤昭(四日市市)大戸善雄(知多市)御宿弘和(各務原市)後藤守忠(岐阜市)高島伸晃(名古屋市)米山賢昭(飯田市)田川雅貴(桑名市)山田修、野原洋司、中西新一(名古屋市)神谷博(安城市)宮武由紀子(春日井市)鈴木正美(豊川市)山田秀人(刈谷市)岡部官嗣(あま市)佐合富春(美濃加茂市)新帯弘子(知多市)伊東弘素(豊橋市)小島文子、伊藤忠興(名古屋市)竹内順子(半田市)桂山典久(刈谷市)石垣澄子(四日市市)野村政明(江南市)真埜明(刈谷市)

第3部「観光写真」

◇1位(国土交通大臣賞)=「男踊りの女人」岩谷栄祐(四日市市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「お身拭い」金子和夫(江南市)
◇3位(中日写真協会賞)=「大正ロマン」末谷彰(相模原市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「桜エビ天日干し」田井中道夫(刈谷市)
◇入選 大藪良一(四日市市)竹内康(知多市)清田正清(愛知県幸田町)谷口寛一(知多市)桑田三郎(岡崎市)巽三喜男(豊川市)安藤恒子(小牧市)丹羽利幸(半田市)鈴木啓介(愛知県幸田町)岡田広子、大山二三男(知立市)蜂須賀比早郎(あま市)浦野由紀夫、丹羽祥方(名古屋市)早川哲夫(岡崎市)栗木信夫(名古屋市)後藤守忠(岐阜市)石川勝(刈谷市)水梨靖久(名古屋市)伊藤幸助(桑名市)鈴木真理枝(新城市)大戸善雄(知多市)竹内晃(名古屋市)塩安孝司(羽咋市)生内忠晴(愛知県東浦町)中島鉄男(豊川市)片岡仁(四日市市)吉田文枝(小牧市)丹羽徳二(豊田市)天野勝広(輪島市)

第4部「広告写真」

◇1位(経済産業大臣賞)=「オアシス求めて」金原智(名古屋市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「初めての田植え」鴨下郁夫(多治見市)
◇3位(中日写真協会賞)=「街道の巨大ビン」河村和雄(豊田市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「運河通り」稲垣純二(西尾市)
◇入選 斎藤力(東久留米市)武藤博紀(犬山市)酒井香江子(小牧市)助川正義(安城市)松沢敏治(春日井市)堀三千男(各務原市)猪飼輝夫(知多市)駒瀬武子(羽島市)糠谷俊雅、竹内康(知多市)

第5部「暮らしと産業写真」

◇1位(経済産業大臣賞)=「繭の選別」沢田節夫(岐阜市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「伝統の技」内藤義昭(豊橋市)
◇3位(中日写真協会賞)=「眠らぬコンビナート」八木田正嗣(津市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「竹かご作り」清水清章(知立市)
◇入選 佐藤信夫(知立市)阿部立子(さいたま市)小林雄一(新城市)上田瑞穂(名古屋市)生駒憲一(知立市)牛田義光(名古屋市)谷口寛一、鈴木武久(知多市)堀三千男(各務原市)酒井工(犬山市)園原徳宰(大府市)牧野則秋(岡崎市)猪子昇(多治見市)内藤二六(豊橋市)蜂須賀比早郎(あま市)橋本昭子(豊川市)中野雅人、戸軽邦明(知立市)原田康彦(豊田市)本多弘美(西尾市)

第6部「海外写真」

◇1位(外務大臣賞)=「陰陽の彼方は?」佐伯外与昭(刈谷市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「網に囲まれて!」小野智子(奈良市)
◇3位(中日写真協会賞)=「彼方へ」小野十像(名古屋市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「寺子屋の朝」伊藤昭彦(岐阜市)
◇入選 橋本まさ美(岡崎市)渡辺聡(名古屋市)伊藤宏昭(西尾市)木山昭文(愛知県阿久比町)早津久男(柏市)高橋文華(西尾市)石原多津子(横浜市)奥村喜美男(春日井市)鈴木泰信(甲斐市)大土勝(刈谷市)川合登志枝(各務原市)森正人、後藤年良(名古屋市)大熊久江(岐阜市)深見玲子(名古屋市)今村由紀子(岡崎市)市原淳宏(春日井市)小塚勇(知多市)竹内弘三(半田市)神谷延三郎(高浜市)

第7部「医療・福祉写真」

◇1位(厚生労働大臣賞)=「どっちが先に」篠田光雄(岡崎市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「はいチーズ!」古田敏城(水戸市)
◇3位(中日写真協会賞)=「私だって踊れるわ!」笠原治郎(名古屋市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「力走」内田昌臣(一宮市)
◇入選 竹下清美(新城市)岡本洋子(刈谷市)井上幸憲(豊田市)鈴木伸隆(蒲郡市)糟谷由子(名古屋市)水野雅央(一宮市)藤井孝弘(岡崎市)本多弘美、入倉喜巳男(西尾市)青木正雄(岡崎市)

第8部「環境写真」

◇1位(環境大臣賞)=「天に至る段畑」久世和之(大垣市)
◇2位(中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞)=「冬の華」荻山清和(中津川市)
◇3位(中日写真協会賞)=「獲ったぞ!」竹田等(岡崎市)
◇4位(中日スポーツ・東京中日スポーツ賞)=「伊賀川クリーンアップ作戦」高須吉郎(岡崎市)
◇入選 猪子昇(多治見市)山田幸哉(岩倉市)竹境康郎(愛知県幸田町)竹内弘三(半田市)高橋啓子(土岐市)可児芳春(岐阜市)成田光司(知多市)清田正清(幸田町)野村政明(江南市)渡部与明(一宮市)武田功司(瀬戸市)早川哲夫(岡崎市)中辻義則(関市)小山賢一(鈴鹿市)西村修(犬山市)土井章義(知多市)杉本松雄(羽島市)広瀬護(知多市)吉田美良(稲沢市)加藤明彦(愛知県阿久比町)

第69回中日写真展審査評

第1部「組み写真」
 4枚の写真で構成する新聞社のコンテストならではの部門。写真のレベルを揃え且つメッセージを判り易く伝える必要がある。上位作品は激戦で、写真レベルが高く、祭やイベントの内容を判り易く上手に構成し、報道として見応えの有るものが揃った。

文部科学大臣賞 「御園花祭」 桑名市 大矢章司
 祭場中央の湯釜の釜祓いから始まり、その周りで青少年の舞手、山見鬼、榊鬼、さらにセイト集(観客)が加わり、前夜から翌朝まで繰り広げられる祭の様子が、上手く纏められている。鎌倉時代から続く神事芸能「奥三河の花祭」は重要無形民俗文化財に指定されている。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「里の盆」 愛知県阿久比町 寺田昇
 三州足助に伝わる「綾渡夜念仏と盆踊り」を上手に紹介している。この盆踊りは楽器を使わず、下駄の足拍子だけで踊る素朴な踊りである。全国各地で受け継がれている、風俗慣習、民俗芸能などが、近年、重要無形民俗文化財として国の指定を受けて存続を期待されている。

中日写真協会賞 「民芸凧作り」 ひたちなか市 佐藤秀樹
 手作り凧の制作過程を上手に纏めている。作り手の真剣な眼差しや手元作業の様子を、竹ヒゴによる骨格作りから、和紙への絵付け、仕上げの糸付けまでを丁寧に押さえている。作業部屋の様子、完成した色々な凧を背景に入れて、匠の技を上手に表現している。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「飛行訓練」 安八郡神戸町 馬淵公明
 安全でスムーズな飛行の為、格納庫での点検、滑走路脇での飛行前点検、パイロットの乗り込み、上空での雄姿。組み写真のポイントを押さえている。写真の各務原航空基地をはじめ、全国各地で、地域住民との関係強化やファンサービスの為のイベントが開催されている。


第2部「自由写真」
 普段から観察力を磨き、シャッターチャンスを逃さない姿勢が必要である。カメラの性能が上がり夜景、夕景、暗い室内などが撮り易くなって応募が増えている。写真の醍醐味でも有る「決定的瞬間」を上手に捉えた作品が上位を占めた。

文部科学大臣賞 「新緑の下で」 岡崎市 渡壁孝雪
 タンポポの種が着水する瞬間を再現し、自然界の不思議と息使いを伝えている。この小さな生命のドラマを写し撮るには、新緑の反射を受ける水面に、どのように着水させるかを工夫し、的確なフレーミングとタイミングでシャッターを切る必要が有り、見事である。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「ジャンプ・パフォーマンス」 岐阜県土岐市泉町 斉藤利夫
 背景を少しぼかして、主役のイルカにピントを合わせ、フリスビーをキャッチする瞬間を逃さず捉えた見事な作品。水しぶきを上手に入れて、臨場感を際出させている。水族館の良く訓練されたイルカと飼育員のパフォーマンスはシャッターチャンスが多い。

中日写真協会賞 「モザイク模様」 岡崎市 長谷川好子
 モザイク模様に組まれた防波堤に白鷺が一羽。大変センスの良い画面の切り取りで、白鷺の位置も的確で印象的な仕上がりと成っている。水面のブルーと防波堤のコントラストもとても良い。色数を押さえてシンプルでとてもお洒落な作品と成った。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「ボク歯医者さん」 岡崎市 池田宏
 犬とお猿さんとの絡みが抜群。心温まる良い瞬間を上手に捉えている。両者の仕草、表情が素晴らしい。可愛らしいペット写真の応募が多い中、この作品は作者の普段からの観察力や絵作りの巧みさが感じられた。


第3部「観光写真」
 外国人旅行者が増え続けて、日本の文化が脚光を浴びている。全国各地に見られる、伝統に裏付けられた祭りや芸能、歴史的建造物などが掘り起こされ、広く紹介される事が地域の活性化に役立つ。上位には、そのままポスターに使える力作が揃った。

国土交通大臣賞 「男踊りの女人」 四日市市 岩谷栄祐
 メインの踊り手の表情、躍動感を上手に捉え、背景を少しぼかし全体の動き、熱気を伝えている。阿波踊りは人気の高い盆踊りの一つで、写真の「阿波扇」連は、扇を取り入れた個性的な踊りが特徴。三味線、太鼓などのお囃子に合わせて、踊り手の集団が市中をねり歩く姿は壮観である。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「お身拭い」 江南市 金子和夫
 ユーモラスな中にもスケール感を感じさせる作品。僧侶が滑車を使ったロープで釣り上げられ大掃除をする、年に一度行われる行事である。東大寺大仏さまの「お身拭い」は120人程の僧侶や関係者が、二月堂の湯屋で身を清め、白装束で一年分の塵を落としてゆく。

中日写真協会賞 「大正ロマン」 相模原市 末谷彰
 山形県銀山温泉。雪景色の中で、ウオーミングなタングステン光が効果的に作用して、木造の旅館と相まって、温もりある暖かさを感じさせている、まさに大正ロマン。このまま、デスカバージャパンのポスターに使える作品に仕上がった。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「桜エビ天日干し」 刈谷市 田井中道夫
 桜エビの天日干し。桜エビを中心に捉え、作業女性の配置や背景に富士山を入れて、静岡名物である事をさりげなく演出して、絵作りの工夫を感じさせる。叩き棒の動きで桜エビが網から剥がれ落ちる様子が、リズミカルな動きを伝えている。


第4部「広告写真」
 普段の撮影では避けている、社名ロゴや商品を、逆にさり気なく入れて、どの様に印象付けるかが勝負のポイントである。ロゴ周りをメインにスッキリ際立たせ、色彩効果や全体の画面作りに気を配るアイデアとセンスが重要である。

経済産業大臣賞 「オアシス求めて」 名古屋市中区 金原智
 主役のペットボトルを画面中央、乾いた砂丘に置き、ヌケの良い青空、赤いマフラーの女性をバランス良く配して、スッキリした作品に仕上げている。写真家・浅井慎平氏による「麦焼酎・いいちこのある風景」のシリーズ広告を連想させる。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「初めての田植」 多治見市 鴨下郁夫
 ぬかるんだ田んぼへの戸惑いや、水面への映り込みが自然で良い。お揃いのロゴマーク入りチョッキを纏う子供達の、田植の様子を素直に捉えた作品。農業従事者の高齢化が進む中で、若者達が2000年以上続く、日本の稲作文化を体験する事は良い思い出となる。

中日写真協会賞 「街道の巨大ビン」 豊田市 河村和雄
 巨大ビンと背景の瓦屋根の建物、奥の緑や手前の自転車のツーリングなど、切り取り方が見事である。近年、日本各地で地酒作りが盛んで、ビンやラベル、ネーミングも凝ったものが多く見受けられる。このお酒も爽やかで飲み口が良さそうに感じられる。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「運河通り」 西尾市 稲垣純二
 ロゴマークを中心にした、シンプルな画面作りが上手い。上部の瓦屋根の入れ方、水面の映り込み、赤い傘をさす人物の位置など、計算の行き届いた心憎い絵作りである。広告写真は、主題のロゴマークや商品を印象的にバランス良く見せて行く必要がある。


第5部「暮らしと産業写真」
 地域の伝統工芸など、手工芸に関わる製品と作り手を、丹念に収めた作品が多数寄せられた。名産品として、歴史的背景に支えられ発展した伝統工芸が見直され、新たな価値観が産みだされる事が切望されている。作り手の表情まで捉えた作品が上位を占めた。

経済産業大臣賞 「繭の選別」 岐阜市 澤田節夫
 真剣な眼差し、回転蔟(まぶし)のブレがとても良い。蚕を格子状に仕切られた「回転蔟」に振り分けて、糸を吐いて繭が作られる。この繭玉を、外光に透かせたり、斜めから見たりして、汚れたもの、穴あき、未成熟なものを手作業で選別して、品質の良い生糸を製造する。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「伝統の技」 豊橋市 内藤義昭
 部屋いっぱいを使って、ところ狭しと伸ばされて行く麺が織りなす幾何学模様と、一生懸命作業する作り手の対比がとても良い。三州和泉手延べ麺は「半生もどし」と云われる独特な製法。コシの強い美味しい麺は、この様な手作業により生まれている。

中日写真協会賞 「眠らぬコンビナート」 津市 八木田正嗣
 ライトアップされたコンビナートを高い位置からの俯瞰撮影。切り取りのバランスが良く幻想的な作品に仕上がった。高度成長時代では、暗く汚いイメージの工場地帯も、今ではそれぞれにライトアップされて、観賞ツアーや撮影ツアーが組まれ人気が高まっている。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「竹かご作り」 知立市 清水清章
 手作業で竹かごを編んでいる様子を上手に捉えている。背景に完成品を入れて、作り手の表情、繊細な作業ながら力の入った手元、整然と整った編み上がり部分など、手作りならではの趣きが感じられる。


第6部「海外写真」
 見慣れた有名観光地の写真が減り、その国ならではの、風景や人々との出会いの感動をストレートに捉えた作品が多数寄せられた。テロの影響と行き易さのせいかアジア圏の作品応募増えている。今までに無い新しい視点が要求されている。

外務大臣賞 「陰陽の彼方は?」 刈谷市 佐伯外興昭
 雄大な砂丘を登る人々の配置がとても良く、スケール感が見事に再現された作品。世界一美しいと云われている、アフリカ大陸ナミビアの世界遺産ナミブ砂漠。斜光を上手に使い明暗差が砂漠の乾いた様子と高低差を上手に伝えている。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「網に囲まれて!」 奈良市 小野智子
 画面いっぱいに広がる網が、海の波を想像させ、作業する女性との位置関係がすばらしい。ベトナムの女性は働き者が多いと云われている。光の使い方が絶妙で、波のうねりの中で佇んでいる様な不思議な作品に仕上がっている。

中日写真協会賞 「彼方へ」 名古屋市天白区 浅井十像
 まさに地球の果て南極大陸の写真。険しくそそり立つ岩肌、白く輝く雪面、船の位置がとても良い。なかなか行きたくとも行けない場所である。近年、旅行代理店も競争が激化。ウユニ湖やナミブ砂漠など秘境撮影ツアー人気を博している。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「寺子屋の朝」 岐阜市 伊藤昭彦
 日本では見られなくなりつつある、赤い頬っぺたと坊主頭。仏教国ミャンマーの寺子屋。動きの有る朝食の様子を伝えている。内戦が続き戦争孤児が増加した中で、平和が訪れた現在。孤児たちは寺子屋で共同生活をしながら、明日の国作りへの光となっている。


第7部「医療・福祉写真」
 障害者スポーツでの活躍と、高齢者看護の写真が多数寄せられた。障害者が真剣に競い合う姿や、看護ヘルパーと高齢者が打ち解けた安堵と笑顔の様子など、心温まる写真が上位を占めた。問題意識を持って正面から取り組む姿勢が必要である。

厚生労働大臣賞 「どっちが先に」 岡崎市 篠田光雄
 車椅子に乗る障害者とサポートするスタッフの表情がとても良い。パン食い競争でありながら、競い合うよりもむしろ、暖かい温もりとお互いの気使いを感じる作品。高齢化社会を迎え、サポートするスタッフの充実と資質が問われている。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「はいチーズ」 水戸市 古田敏城
 高齢者施設の遠足と思われる、心温まる記念写真。若い女性スタッフのスマホでの撮影が時流を感じさせている。背景のコスモスと赤く染まったコキア、青い空の入れ方が的確で、国営ひたち海浜公園の広々とした気持ち良い空間が上手に表現されている。

中日写真協会賞 「私だって踊れるわ!」 名古屋市南区 笠原治郎
 お揃いのハッピを纏い、車いすで参加する阿波踊り。車椅子の主人公と、それを気使う周りの人々との対比がとても面白い。ウオームな光源と相まって心温まる作品に成った。踊り手の仕草がマチマチなのも、好感が持てる仕上がりとなっている。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「力走」 一宮市 内田昌臣
 車椅子マラソンレースの激戦を見事に写し撮った作品。上半身の筋肉の盛り上がり、真剣な表情を見ると、まさに力走である。長良川ふれあいマラソン大会の一コマ。リオのパラリンピック報道により、色々な障害者レースが、魅力的な被写体として注目されている。


第8部「環境写真」
 新設して4年目であるが、年々関心度が高まっている。日本の美しい自然を背景に、鳥や小さな生き物の生態を丁寧に捉えた作品が多数寄せられた。地球の温暖化や公害などで環境問題への意識が高まる中、美しい自然を残す試みが進行している。

環境大臣賞 「天に至る階段」 大垣市 久世和之
 急斜面を利用して作られた棚田。中央に人を置き良く手入れされている事が判る、休耕地となっている所が多い中、狭く険しい斜面をコツコツ開墾して来た、先人の苦労とスケール感が上手に表現されている。

中日新聞・東京新聞・北陸中日新聞賞 「冬華」 中津川市 荻山清和
 自然湖の立枯れと満天の星を多めに入れて幻想的な表現になっている。枯れた木々に当たる白い光が厳寒の様子を強調している。地震災害やダム建設などによって、水没して立枯れとなった木々は、近年、被写体として人気が高まっている。

中日写真協会賞 「獲ったぞ!」 岡崎市 竹田等
 ツル四羽の配置バランスと映り込みが素晴らしい。半逆光の美しい光を捉え、水面の波紋も効果的で、まさに楽園の様子が上手に表現されている。左側先頭の一羽が獲物の魚を咥えて、他の三羽に自慢している様にも見えて物語を感じさせる。

中日スポーツ・東京中日スポーツ賞 「伊賀川クリーンアップ作戦」 岡崎市 高須吉郎
 黄色い帽子の子供達と長靴姿の大人が一緒になっての伊賀川クリーンアップ。地域での環境問題への取組を上手く捉えている。全国で地域住民が、年代を超えたボランティア活動による共同作業が、盛んに実施されるようになっている。

(山崎康生・日本写真協会会員)

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